Grok Bot を iPhone のアクションボタンに割り当てたら、仕事で何を頼めばいいのだろう。
日本時間の10月20日未明、Grok Bot の公式アカウントが、アクションボタンへの割り当てに対応したと投稿しました。設定すると、ボタンを長押しするだけで、アプリを開かずに Bot との音声通話が始まります。
海外の利用者は、商談前の下調べや計画づくりを声で頼み、メールの報告や毎月の請求書集めは、決まった時間に動かす仕事にして下書きで止めている例があります。外回りや移動が多い人ほど関係がある話です。
先にまとめ
アクションボタンを長押しして話した仕事は、通話を切っても Bot がクラウドのコンピューターで続け、結果を会話に残します(公式のヘルプと更新履歴)。
海外の利用者は、ほかにも、歩きながら計画を立てる、思いつきを話して指示に直してもらう、X で見かけた投稿を送ってやるべきか聞く、といった使い方をしています。メールの報告や請求書集めの例は、送信や支払いの手前で人が止める形です。数人の会社が試すなら、公開されている情報で済む商談前の下調べを、止める場所を「報告まで」「下書きまで」と決めて頼むところから始めるのが現実的です。
うまくいかなかった報告もあります。別の Bot がつないでいた会社の Slack に、個人の口座の報告が投稿された例、話し終える前に作業が始まった例、利用枠を1日で使い切った例です。
使えるのは、iPhone 15 Pro 以降で、Grok Bot が付く契約がある人です。新しいプランでは月30ドルの Premium 以上(税別)です。日本の App Store でも配信されています(10月20日確認)。
アクションボタンを長押しすると、アプリを開かずに Bot との音声通話が始まる
Grok Bot は、名前と役割を持つ AI(Bot)が、クラウド上の専用のコンピューターで仕事を進めるサービスです。AI のプログラミングの道具 Cursor のアカウントでサインインして使う仕組みで、使い方のヘルプも Cursor のサイトにあります。
公式の投稿についた12秒の動画では、iPhone の横のボタンを押すと、画面上部に Bot の名前(動画では Super Bot)と通話時間、マイクと終了のボタンが出ます。電話をかけたときに似た見え方で、通話中もホーム画面は表示されたままです。通話を終えたいとき、もう一度ボタンを押すか、声で goodbye と言えばよいと、提供元の開発担当者が投稿しています。
通話を切ったあとは、その Bot の会話に通話の記録が残り、文字起こしの全文を読めます。やり残した作業があれば、Bot が続きや結果を会話に書きます(Cursor のヘルプ「Voice chat with a Bot」)。更新履歴によると、作業の途中で通話を切っても Bot が最後までやって結果を出す形になったのは9月22日です。10月14日からは、スマホからの通話で、休んでいた Bot のコンピューターが起きるようになりました。
チャットで使う Grok のアプリにも、7月1日から音声入力(Dictate to Grok)をアクションボタンに割り当てる機能があります(grok.com のリリースノート)。話した言葉を文字にして送る機能です。10月14日には、アクションボタンで Grok の音声モードを開いて話し、Grok から Bot へ仕事を回してもらう使い方も投稿されていました。今回の対応で、間に Grok のアプリを挟まず、Bot と直接通話できるようになりました。
マメ
うちは8人の工務店で、お客様を回る営業の2人と現場に出る1人の、3人が iPhone 15 Pro を使っています。Grok Bot はまだ誰も契約していません。関係ありますか。
ホク
iPhone 15 Pro にはアクションボタンがあるので、機種の条件は満たしています。もう1つの条件は契約で、新しいプランなら1人月30ドル(税別)の Premium からです。
マメ
3人とも同時に始めたほうがいいですか。
ホク
まず1人分で、頼む仕事を1つ決めて試すのが現実的です。利用量は週ごとの枠から減るので、1週間でどれだけ減るかを見てから広げると、費用の見通しが立ちます。
設定は「ショートカット」から。使えるのは iPhone 15 Pro 以降と、Grok Bot が付く契約の人
設定の手順は、発表の約2時間後に、公式アカウントが自分の投稿へ返信する形で示しました。iPhone 15 Pro 以降で、Grok Bot のアプリを 1.16 に更新します。そのうえで、設定の「アクションボタン」を開き、横にスワイプして「ショートカット」を選び、Grok Bot の Start Voice Chat を選びます。この手順は、10月20日の時点で、公式の文書(docs.x.ai)・Cursor のヘルプ・App Store の更新内容にはまだ書かれていません。
Apple の使い方ガイドによると、設定画面でショートカットを選んだだけでは足りず、続けて具体的な項目(今回なら Start Voice Chat)を選ばないと、押しても何も起きません。割り当てた操作は、ボタンを押さえたままにすると動きます。アクションボタンがあるのは iPhone 15 Pro 以降の機種で、ガイドの一覧には 16e や iPhone Air も載っています。Grok Bot のアプリは iOS 18 以降が必要です。
設定できなかったという投稿も出ています。iOS 27.0.1 の iPhone で一覧に Grok Bot が出ない、15 Pro Max でアプリを開く項目しか出ない、という報告が発表の数時間後にありました。つながる先も、メインの Bot だけだという投稿と、ショートカットを作り込めば別の Bot も選べるという投稿があり、どちらが正しいかは確かめられていません。
一覧に出ないときも、Apple のガイドにあるとおり、ショートカットでアプリを開くことはできます。その場合は、Grok Bot のアプリを開いてから、会話の Start voice chat で通話を始めます。
使うには、Grok Bot が付く契約が要ります。新しいプラン「The X Subscription」では、月30ドルの Premium 以上に含まれ、月8ドルの Plus には含まれません(料金の文書、いずれも税別)。利用量は、Grok・Cursor と共通の週ごとの枠から減ります。今の Cursor や SuperGrok の契約で使っている人は、その契約のまま続けられます。
日本の App Store でも Grok Bot は配信されていて、日本語の表示にも対応しています(10月20日確認)。App Store のページには、アプリ内課金として Pro 4,000円・Pro+ 13,000円・Ultra 40,000円の表示があります。上の新しいプランとの対応は、公式の説明を見つけられませんでした。アプリ内課金で契約するときは、どのプランに当たるかを購入の画面で確かめてからにします。
i-Style は、手元の iPhone でこの設定を試せていません。日本語の表示での項目の名前や、日本語の会話の聞き取りも確かめていないので、末尾の資料の章にまとめています。
海外の利用者は、声で下調べや計画を頼み、メールの報告や請求書集めは定期の仕事にしている
アクションボタンからの利用は、発表から1日で、使ってみた短い感想が出始めた段階です。i-Style でも Grok Bot を仕事で使っていて、9月13日から10月13日の Cursor の利用記録には Grok Bot の記録が2,557件あります。ただ、記録にはスマホから頼んだか PC から頼んだかが出ないため、ボタンからの使い方は海外の例で確かめることにしました。
10月20日に、Grok Bot の音声通話が始まった9月中旬(公式アカウントの9月18日の投稿)からの、声で頼んでいる例(1〜3)、送る手前で止める定期の仕事の例(4・5)、X の投稿を送って聞くコツ(6)を、海外の報道・ブログ・投稿から集め、1件ずつ元の投稿や記事で確かめました。表の中身は、どれも本人が書いたもので、第三者が確かめた数字ではありません。
| 使い方 | 誰の例か | 頼み方 | 本人が書いた結果・中身 |
|---|---|---|---|
| 思いつきを話して、指示に直してもらう | AI の使い方を書く個人ブログの筆者 | 音声通話で数分話す | 言いたいことをくみ取り、実行できる指示にしてくれることが多い |
| 移動中に商談の下調べと資料を頼む | 米国の営業部門の責任者 | 帰りの車で音声通話 | 商談2件の下調べ、市場規模の試算、5枚の提案資料など |
| 歩きながら計画を立てる | 元 Apple の技術者 | 散歩中に音声通話 | 散歩から戻るころには、会話の中に計画ができあがっている |
| 朝のメールを、読む・下書きだけで報告させる | AI の導入を支援する会社 | 送信の権限を切って毎朝9時に | 返信が要るメールと、放っておかれているメールを毎朝報告 |
| 毎月の請求書を集めて、会計士あての下書きにする | X で AI の使い方を発信する個人 | Gmail をつないで月1回 | 25件の請求書を添付した1通の下書き |
| X で気になった投稿を送って、やるべきか聞く | 米国の広告代理店の経営者 | X の共有ボタンから Bot に送る | 思いつきを、点数のついた案に変える一番速い方法 |
4つ目と5つ目は、一度頼めば毎朝・毎月に届く形で使われています。ボタンからは、その結果や承認を待っている仕事を聞く使い方が合いそうです。
1つ目の例の筆者は、9月29日の記事で、音声通話がいちばん好きな機能だと書いています。きれいな依頼文を書くより、話しながら考えるほうが合う人には向いています。
2つ目は、営業部門の責任者が日本時間の10月20日未明、アクションボタン対応の発表の約20分前に投稿したものです。市場規模は国勢調査のデータで試算し、顧客管理の仕組みへの登録まで、帰りの通話の間に済ませたと書いています。
ただ、運転中の例は、そのまま真似しにくい面があります。車の中でいつも Grok と話している別の利用者は、運転中は出てきた結果を確かめられないので、物事を片づけるより、考えを話して整理するのに使っていると書いています。i-Style では、移動中は頼むところまでにし、車なら停めてから頼むのが現実的だと見ています。
日本では、走行中にスマホを手に持って通話することや、画面を見続けることが道路交通法(第71条第5号の5)で禁じられています。出てきた資料は、着いてから見ます。
歩きながらの例は、もっと気軽です。3つ目の元 Apple の技術者は、計画を立てるなら歩きながらの音声通話がいちばん好きだと書いています。散歩から帰ると、話した中身がそのまま計画として会話に残っているそうです。AI 向けの指示文の売買サイトを1人で運営する人は、ウェールズで5時間のハイキングをする間もスマホで Bot とやり取りし、ノートパソコンの前に9時間座る日より仕事が進んだと書きました。
4つ目は、AI の導入を支援する会社が10月1日に書いた例です。個人と会社の Gmail をつなぎ、Gmail の31個の操作を1つずつ選べる中で、読む・下書きはオン、送信はオフにしました。発表の当日には、提供元のアンバサダーを名乗る開発者が、ボタンに最初に割り当てるなら、承認を待っている仕事を声で聞くことだと投稿していました。
5つ目の例は、毎月、仕事の経費の請求書と領収書を全部探し、会計士あてに添付つきのメールを下書きして、という依頼文を載せています。日本の会社なら、月末に税理士へ送る資料集めに当たります。
6つ目は、米国の広告代理店 Single Grain の経営者が、自社で動かす21の Bot を紹介した10月15日の記事にあるコツです。X で気になった投稿を共有ボタンから Bot に送り、これをやるべきかと聞く方法で、思いつきを点数のついた案に変える一番速い方法だそうです。iPhone の共有から写真・ファイル・リンク・文字を Bot の会話へ送れることは、公式の文書にも書かれています。
同じ記事は、21の Bot のどれも、人が許可しない限り、メールの送信も投稿の公開も支払いもできない形だと書いています。どのマーケティングの担当にも渡したい定期実行の例として、毎週月曜の朝8時(米国中部時間)に、成績をまとめたシート・前週のアクセス解析・検索からのクリック数を読ませ、前週から動いたことと最初に手を打つ所を Slack に送らせる依頼文も載せています。
メールの報告と請求書集めの例は、送る・払う・公開するの手前で人が止める形です。一方、営業部門の責任者の例では、顧客管理の仕組みへの登録まで Bot が済ませています。
声の例ではありませんが、米国の屋根工事の事業者は8月20日の投稿で、工事の許可の申請や保険の届け出など9つの仕事を2日で任せ、保険代理店へのメールや、契約書を電子署名の手続きで送るところまで Bot が済ませたと書いています。どちらも、人が先に確かめたかは投稿に書かれていません。送る手前の線があいまいだった所や、声で頼むからこそ起きる所で、うまくいかない話も出ています。
うまくいかなかった報告は、情報の行き先・話し終える前の着手・利用枠
いちばん重いのは、個人の家計を見る Bot の報告が、会社の Slack に投稿された例です。XMTP Labs の CEO が10月7日に自分で投稿し、Business Insider の記事でも経緯を語っています。本人はこの Bot に口座を読み取りだけでつなぎ、月1回の点検の結果を自分だけに送らせていました。ところがその結果が、朝8時40分に会社のチャンネルへ本人の名前で投稿され、2時間そのままでした。
その Bot 自体は Slack につないでいませんでしたが、別の Bot がつないでいて、Bot どうしは同じ接続を使っていた、と本人は書いています。記事によると、Bot の報告の送り先にしていたグループと、会社の Slack のチャンネルの名前が似ていて、Bot が取り違えました。本人は、すべての接続を外したそうです。同じ記事で本人は、提供元がその後、Bot が情報を別の場所へ移す前に利用者の許可を求める形に直した、とも話しています。
公式の文書も、すべての Bot は1台のコンピューターとログインを共有するので、Bot を分けても安全の区切りにはならない、と書いています。
声ならではの失敗もあります。ある開発者は10月18日、まだ話している途中なのに Bot が裏で作業を始めてしまい、それが少なくとも3回あったと書きました。動く前に確認させる方法が無いとも書いています。別の利用者は、3分ほど話したら文字起こしに2回失敗したと書いています。
利用枠の減り方も、よく出る不満です。提供元で Grok Bot に携わる社員が、利用者の返信約450件をまとめた9月10日の投稿でも、不満の最初に挙がっていました。
15分おきの定期実行を知らずに動かしていて、1日96回になっていたと点検の結果を書いた人がいます。前の週は問題なかったのに、1日で週の利用枠を使い切ったと書いた人は、会話の履歴が毎回読み込まれることや、1日4回のメールの仕分けを理由に挙げています。声で頼むのは手軽なぶん、頼んだ数だけ枠が減ることは覚えておきたいところです。
3つとも、頼む前に決めておけば小さくできる失敗です。
声で頼む前に、口に出さない情報と、送る・払うの線を決めておく
音声と会社の情報の扱いは、分からない部分が残ります。通話のあとに文字起こしが会話に残ることは公式のヘルプにありますが、音声そのものを保存するか、何日残すかは、公式の文書に見当たりませんでした(10月20日)。学習への利用は Cursor のアカウントの設定に従い、Cursor のプライバシーポリシーは、入力を学習に使わないとしつつ、安全の確認で引っかかった場合など3つの例外を置いています。
Grok Bot のデータを、Grok を開発する xAI が学習に使うかという問いには、Cursor のヘルプは、Grok Bot は別の製品でデータの流れも別だ、と答えるにとどめています。Bot が作業するコンピューターは、いまは米国で動いています(Grok Bot security)。Cursor の同じヘルプは、個人の契約には会社向けのデータ処理の契約が適用されず、データの扱いはプライバシーポリシーに従う、としています。
そのため i-Style では、お客様の名前や見積の金額を声に出すのは社内で決めた範囲だけにし、人のいる場所では名前の出ない仕事に限るのがよいと見ています。前の章の口座の例のように、Bot を分けても情報の区切りにはならないので、個人の口座と会社の Slack を、同じアカウントの Bot につながないことも大事です。
マメ
営業の2人が移動中に頼むと、お客様の名前や見積の金額を声に出すことになります。どこまで話していいですか。
ホク
音声を保存するか、何日残すかは、公式の文書に書かれていません。会話には文字起こしが残ります。お客様の名前や金額は、社内で決めた範囲だけにしておくのが安全です。
マメ
営業の2人は、電車での移動が1日1時間ほどあります。その間に頼むのはどうですか。
ホク
声は周りにも聞こえます。人のいる場所で声で頼むのは、お客様の名前が出ない仕事だけにして、名前が要る仕事は着いてから文字で頼む、と分けておくと迷いません。
口に出さない情報には、パスワードも入ります。公式の文書(Approvals, security, and privacy)は、パスワードや一度きりの確認コードを、普通の会話で送らないように書いています。代わりに、会話の Take over を選んで Bot のコンピューターの画面を自分で操作して入れ、終わったら I'm done を押して続きを頼む、の3つの手順で進めます。i-Style では、声で頼むときも同じで、パスワードを口に出して伝える使い方はしないほうがよいと見ています。
送る・払うの線は、頼むときに言葉で引きます。公式のヘルプ(Message and collaborate)は、頼み方は自然な言葉でよく、そのかわり仕事の終わりの形と、Bot がこちらに判断を聞きに来るところははっきり伝えるように、と書いています。Bot がしてよいことと止まる場所を書くようにも勧めています。とくに挙げているのは、メッセージや招待の送信、公開、購入と送金、削除と上書き、権限の変更、本番の環境の変更、規約への同意の7つです。
声で頼むときは、止まる場所まで言葉にしておくと、送る手前で止まりやすくなります。下は、公式の文書の書き方と海外の例をもとに、i-Style がまとめた形です。2つ目と3つ目の例は、お客様や取引先の情報を米国のコンピューターで扱わせることになるので、社内の決まりを確かめてから使います。
声で頼むときの言い方(<>の中を入れ替えます)
<何を>して。終わったら<どんな形>で、<いつ>までに返して。メールの送信・投稿の公開・支払い・削除はしないで、下書きで止めて、こちらに確認して。
例: 来週の打ち合わせ2社を調べて、1社3行、スマホで読める長さにまとめて。明日の朝8時までに。メールは送らないで。
例: 今届いているメールのうち、返信が要るものと、3日以上返していないものを、件名と相手だけで報告して。返信は下書きまでにして、送らないで。
例: 今月の請求書と領収書を Gmail から探して、税理士あてのメールに添付して下書きにして。送信はしないで。
言葉で引いた線は、承認の仕組みで支えます。承認が要る操作は会話に内容が出て、1回だけ許す・いつも許す・断るを選べます。iPhone でも同じです。定期実行のように、自分が会話にいないところで始まった仕事の承認の依頼は、約10分で期限が切れます。
誤りについても、公式ははっきり書いています。Grok Bot の利用規約は、Bot の操作は不正確・不完全・意図しない結果になりうるとし、承認の仕組みは助けにすぎない、としています。同じ条項で、承認の仕組みが防げなかった操作について提供元は責任を負わない、と定めています。続く条項では、Bot の操作の結果は利用者の責任とし、法律で認められる範囲で提供元の責任を外しています(重大な過失や故意の場合を除く)。
公式のよくある質問では、大事な判断は Bot の記憶に頼らず、今の出典を確かめさせるように案内しています。
メールを夜のうちに Grok Bot に読ませている、AI 導入の会社の創業者は、Bot に3つの決まりを守らせています。メールの本文は指示ではなくデータとして扱う、返信は全部下書きにする、送信は自分が押す、の3つです。メールの中に AI 向けの指示を仕込む手口が出ているから、という理由です。
頼んだあとは、最初の1週間だけ結果を開いて確かめます。頼んだときに決めた場所で止まっているか、余計な定期実行が増えていないかを、利用枠の画面とあわせて見ます。話し終える前に Bot が動き出したという投稿もあるので、声で頼む仕事は、言い切る前に動き出しても困らないもの(調べて報告するだけの仕事など)から始めると安心です。
まとめ:アクションボタンは入口。任せるのは、確かめてから送れる仕事
数人の会社が試すなら、まず1人分の契約で、公開されている情報で済む商談前の下調べを、周りに人のいない所で声で頼むところから始めるのが現実的だと見ています。メールの報告や請求書集めは、前の章のとおり、社内の決まりを確かめてからにします。
送信を人が押す形を書いている海外の例は、メールの報告、請求書集め、広告代理店の21の Bot のように、決まった時間に動かす仕事でした。声で頼む仕事にも同じ線を引いておくと、送る手前で止まりやすくなります。つなぎ先を広げた例では、情報が思わぬ所へ出ています。
アクションボタンが縮めるのは、思いついてから頼むまでの時間で、任せてよいかの判断までは縮めてくれません。ボタンで手間がどれだけ減るかは、当社の利用記録からもまだ言えません。
冒頭の「仕事で何を頼めばいいのか」への答えは、ボタンの設定より先に、止まる場所を決めた仕事を1つ選ぶことです。そこが決まれば、ボタンを押してから話す言葉も短くなります。
確かめた資料と、10月20日に試せなかったこと
日本で使えるか: アプリは日本の App Store で配信され、日本語の表示に対応しています。X の投稿で @bot をタグ付けして仕事を頼む機能は、豪州・英国・EU などのアカウントでは使えませんが、日本はその一覧に入っていません(2026年10月20日確認)。
試せなかったこと: 手元の iPhone でのアクションボタンの設定、日本語の表示での項目の名前、日本語の音声通話の聞き取り、ボタンからの通話がメインの Bot 以外につながるか、音声の保存の有無と期間。公式の記述は、2026年10月20日に docs.x.ai・cursor.com・App Store で確認した内容です。本文の X の投稿の日付は日本時間に直しています。料金や手順は変わることがあります。
Grok Bot 公式アカウントの発表(2026年10月19日 18:40 UTC)/設定の手順の返信(同 20:39 UTC)
公式の文書「Grok Bot for Mobile」/「Approvals, security, and privacy」/「Frequently asked questions」/「Tag @bot on X」/「Pricing」
Cursor のヘルプ「Voice chat with a Bot」/Grok Bot の更新履歴(v0.58.0 9月22日・v0.71.2 10月14日)/Grok のリリースノート(2026年7月1日)
Apple「iPhone のアクションボタンを使用する/カスタマイズする」/App Store(日本)の Grok Bot のページ
Grok Bot の利用規約(2.3・2.4)/道路交通法 第71条第5号の5(e-Gov・2026年10月20日確認)/Cursor のプライバシーポリシー/Cursor のヘルプ(プライバシー)/公式の文書「Grok Bot security」
事例の原典: 個人ブログ(2026年9月29日)/CloseFuture のブログ(2026年10月1日)/Single Grain のブログ(2026年10月15日)/Tiny Projects(2026年10月14日)/Business Insider(2026年10月9日)。X の投稿は本文中にリンクしています。
i-Styleに相談する
i-Styleの「まるっとAI」では、AI活用支援のひとつとしてお手伝いできます。始めやすいのは次の2つです。1つは、声やスマホから AI に頼む仕事を1つ選び、止まる場所と結果の確かめ方を一緒に決めること。もう1つは、AI に任せてよい操作の範囲(送信・支払い・公開の手前で止める線)を、社内の決まりにすることです。
お問い合わせページへ arrow_forward相談するほどでもなければ、右下のチャット窓口で「移動中に AI に頼む仕事を決めたい」と聞くところからでも十分です。