「Grok と Cursor と X Premium を別々に払っているけれど、The X Subscription にまとめたら安くなるのだろうか」。
10月13日8時8分(日本時間)、SpaceXAI(xAI)の公式アカウント SpaceX Super Intelligence が X で、Grok と Cursor と X Premium の有料プランを1つにまとめた The X Subscription を発表しました。料金は月0〜200ドル(税別)の5段階で、新しく契約する人は発表の日からこのプランを選ぶ形になっています。
今の契約はそのまま続き、切り替えるかどうかは選べます。ただ、切り替えると Cursor で使う Claude や GPT は別払いになり、一度まとめた契約は元に戻せません。
先にまとめ
The X Subscription は、Grok・Grok Bot・Cursor・X Premium を1つの契約と1つの請求にまとめたプランです。月額は Free 0ドル、Plus 8ドル、Premium 30ドル、Super 100ドル、Ultra 200ドル(税別・10月13日に公式の料金表で確認)で、Grok Bot が付くのは Premium からです。
公式の説明では、SuperGrok・Cursor Pro・X Premium+ を別々に払うと月90ドルだった分が、30ドルの Premium にまとまります。ただ、週ごとに戻る共有の利用枠の対象は Grok のモデルだけで、Cursor で Claude や GPT を使う分は API の定価で前払いの残高から払います。安くなるかどうかは使い方で変わり、i-Style の Cursor の利用記録では、Claude を使った2日分が API の定価で16.34ドルでした。
今の契約は当面続き、切り替えは任意です。一度まとめると元に戻せないので、Cursor で他社のモデルを使う人がいる会社は、直近30日分の他社のモデルの費用を見積もってから決めます。切り替えるかどうかに関係なく、10月30日(金)から Cursor のログイン先が変わるため、社内の通信先を許可制にしている会社は担当者へ伝えておきます。
The X Subscription は、Grok・Cursor・X の契約を1つにまとめた新しいプラン
1つにまとまるのは、AI と話す Grok、仕事を任せる Grok Bot、プログラムを書く AI の道具 Cursor、X の有料機能の X Premium の4つです。契約・請求・利用量の管理は、grok.com の管理画面に集まります。
発表の2分後には、Cursor の公式アカウントも投稿し、Cursor がこのプランに加わったことと、今の契約者は今のプランを続けるか切り替えるかを選べることを伝えました。
始まり方は、新規と既存で違います。新しく契約する人は発表の日から The X Subscription だけになり、SuperGrok・Cursor・X Premium の個別のプランは新規の受付を終えました。既存の契約者への切り替えの案内は順次で、請求の設定画面に出るとされています。発表記事には、数日かけて全世界で使えるようにすると書かれています。
今の契約は、プランも価格も変わらずに続き、年額で払っている分も期間の終わりまでそのままです。今の契約者もいずれ新しいプランへ移す方針ですが、時期は決まっておらず、変わる前に知らせるとしています(発表記事のよくある質問)。
マメ
うちは5人の会社で、Cursor を2人分と、私個人の X Premium を払っています。今日のうちに何かしないといけませんか。
ホク
急いですることはありません。2人分の Cursor も X Premium も、今のまま続きます。切り替えると元に戻せないので、料金の中身を見てから決めても間に合います。
マメ
切り替えるなら、2人分の Cursor を会社で1つの契約にまとめられますか。
ホク
まとめるならチームのプランで、1席あたり月30ドルからです。Plus はチームでは選べないので、2人とも Premium 以上になります。個人の契約とチームの契約は、別々の手続きでまとめます。
料金は5段階。Grok Bot が付くのは月30ドルの Premium から
公式の料金表(10月13日に確認)は、ドル建てで次のとおりです。年払いにすると、どのプランも月払いの10か月分になります。表の利用量は、Plus を1としたときの倍率です。
| プラン | 月額 | 年額 | 利用量 | Grok Bot | Cursor で他社のモデル |
|---|---|---|---|---|---|
| Free | 0ドル | 0ドル | 制限あり | なし | なし |
| Plus | 8ドル | 80ドル | 1(基準) | なし | なし(Grok のモデルだけ) |
| Premium | 30ドル | 300ドル | 4倍 | あり | 別払いで使える |
| Super | 100ドル | 1,000ドル | 15倍 | あり | 別払いで使える |
| Ultra | 200ドル | 2,000ドル | 50倍 | あり | 別払いで使える |
価格は税別で、必要な国では支払いのときに税が足されると書かれています。日本語の設定の端末で料金ページを開いても、表示はドルのままでした。日本円でいくら請求されるか(円で請求されるのか、ドルの請求をカード会社が換算するのか)は公式の文書に書かれておらず、i-Style でも、購入の手続きの最初の画面で「開始する」を押す手前で止めたため確かめていません。
X の機能は、Plus で認証マークと投稿者向けの道具が付いて広告が減り、Premium 以上でこれまでの X Premium+ と同じ機能になります。今 X Premium+ を払っていて同じ機能を残したい人には、Premium 以上を選ぶよう公式の文書が案内しています。
発表記事によると、Premium の中身は SuperGrok・Cursor Pro・X Premium+ の3つの特典で、別々に契約すると合計で月90ドルだったものです。Cursor だけを払っている人は、Plus にすると Claude や GPT が使えなくなります。使い続けるなら Premium 以上を選び、他社のモデルの分を別に払う形です。
気をつけたいのは Grok Bot の扱いです。これまでは Cursor の有料の個人プランや SuperGrok などとの連携で使えましたが、新しいプランでは Plus に付かず、月30ドルの Premium からになります(Grok Bot の文書)。いま Cursor の有料プランで Grok Bot を使っている人が、切り替えたあとも Grok Bot を残すなら、Premium 以上を選ぶことになります。
週ごとの共有の利用枠に入るのは Grok のモデルだけ。Claude や GPT は API の定価で別払い
有料プランには、1週間ごとに戻る利用枠が付きます。Grok のチャット・画像・音声・Grok Bot と、Cursor で使う Grok のモデルが、同じ枠を分け合います。製品ごとに減り方は違い、どれだけ使えるかは Plus の何倍という形でしか示されていません。
枠に入らないのが、Cursor で使う他社のモデルです。公式の文書は、Claude や GPT はプランに含まれず、最初の1回から API の定価で、前払いの残高から払うと説明しています。
Cursor の投稿によると、他社のモデルを枠から外す理由は、Grok のモデルを使える量を増やすためです。Grok のモデルでプログラムを書ける量は、同じ価格帯の Cursor のプランで使えた量の少なくとも2倍とされていますが、具体的な数字は出ていません。
前払いの残高には、払いすぎを防ぐ設定があります。残高が減ったら自動で買い足す設定は、自分でオンにしない限り動きません。プランの枠の外で使う分(以下、追加利用)に月の上限を決めておくと、前払いの残高が残っていてもそこで止まります。金額の通知だけでは止まらない点も、上限の文書に書かれています。
今の Cursor の契約に他社のモデルの分が含まれている人は、切り替えるまではその扱いが続きます(発表記事のよくある質問)。別払いが始まるのは、切り替えた日からです。
切り替えは任意。ただし一度まとめると元に戻せない
切り替えは、Cursor・Grok・X のどこから始めても、アカウントを1つにまとめる手続きになります。手順の文書は、まとめたあとは元に戻せず、サポートに頼んでも取り消せないと明記しています。新しいプランを解約しても、まとめたアカウントは分かれず、前のプランにも戻りません。
X の画面から始める場合は、同意の扱いにも注意が要ります。i-Style で X から購入の手続きを始めると、最初に紹介の画面が出ました。その「開始する」ボタンの下に、続けると、アカウントを特定するための情報を X が SpaceXAI と Anysphere(Cursor の運営会社)へ共有することに同意したことになる、という注意書きがありました。料金を見るだけのつもりでも、「開始する」を押した時点で同意になります。i-Style では押さずに閉じました。
まとめたアカウントでそれまで払っていた契約は、切り替えの手続きの最後に解約され、残りの期間は日割りで返金されます。返金は元の支払い方法へ別に戻り、新しいプランは満額で請求されます。たとえば Cursor を年額で払っていて残りが6か月なら、その6か月分が元のカードへ戻り、新しいプランの代金は別に引き落とされます。請求の締め日は、切り替えた日から数え直しです。まとめなかったアカウントの契約や、チームに加わった人が個人で払っている契約は解約されないため、要らなければ自分で止めます。
公式の文書が二重に請求されうると注意しているのが、iPhone や iPad のアプリから Cursor を払っている場合です。この分は切り替えの手続きでは解約されず、運営側からは返金もできません。返金を求める場合は Apple に申し出ます。iPhone の設定で自分の名前、サブスクリプション、Cursor の順に開いて止めないと、Apple からの請求が続いて二重払いになります。
Grok・Grok Bot・X Premium を Apple で払っている分は、切り替えると自動で解約され、使っていない期間の返金は運営側が Apple に申請します。返金するかどうかと金額は Apple が決め、断られた場合も自動更新はされず、払った期間の終わりまで使えます。Google Play で払っている分は、切り替えたあとに自動更新が残っていないかを自分で確かめます。
すでに Cursor・SuperGrok・X Premium を払っている人は、10月13日の時点ではウェブでしか切り替えられません。切り替えると期間限定の特典があり、内容は請求の設定画面に出ると発表記事は書いています。元に戻せない以上、切り替える前に、別払いになる額を見積もっておきたいところです。
i-Style の Cursor の利用記録で見た、別払いになる額と週ごとの偏り
他社のモデルが別払いになると、実際にどれくらい払うことになるのか。i-Style で使っている Cursor の利用記録で数えてみました。
10月13日の午後、プランが Pro の Cursor の利用画面で、画面が裏で読み込んでいる元データを取り出しました。9月13日から10月13日の取得時点までの31日分で、2,696行です。会話の中身は読まず、モデル名・トークン量・記録に入っている金額だけを数えています。トークンは、AI が文章を数えるときの単位です。切り替えも、新しいプランの購入もしていません。
| 利用画面での名前 | 行数 | 記録上の金額 | 新しいプランでの扱い |
|---|---|---|---|
| grok-bot-default など Grok Bot の3つの名前の合計 | 2,557行 | — | 週の共有の枠から(Premium 以上) |
| claude-opus-5-5-high-fast(高速モード) | 112行 | 14.17ドル | 前払いの残高から別払い |
| claude-opus-5-5-low(通常の速さ) | 24行 | 2.18ドル | 前払いの残高から別払い |
| gpt-5.4-mini と gemini-2.5-flash | 3行 | 1セント未満 | 前払いの残高から別払い |
Claude の136行は、10月6日と7日の2日間に集まっています。今の Pro では全行がプランに含まれる扱いで、画面の金額の欄も「Included」と出るだけでした。別の請求はありません。
Anthropic の料金表の単価を、トークン量に掛けて計算し直すと、高速モードの2倍の単価も含めて記録上の金額と一致しました。新しいプランに切り替えていれば、この2日で16.34ドルを前払いの残高から払っていた計算です(表の金額は1行ずつ四捨五入しているため、足すと16.35ドルになります)。i-Style に当てはめると、Grok Bot を残すには Premium(月30ドル)以上が要り、この31日なら Claude の分の16.34ドルがその上に乗ります。
Grok Bot の行の金額は、どの単価で計算したかが分からないため、表には入れていません。週の枠が Plus の何倍という形でしか示されていないので、i-Style の Grok Bot の使い方が Premium の枠に収まるかも、まだ分かりません。
i-Style の Grok Bot は使う週が偏っていて、月の平均を見ても、週の枠に収まるかは判断できません。10月4日からの1週間に、31日分(2,557行)の8割にあたる2,051行が集まっていました。週ごとに戻る枠と比べるときは、いちばん多く使った週の量を見ます。その量を控えておき、枠の量が分かった時点で比べます。
自社で同じ見積もりをするときの手順は3つです。まず、Cursor のウェブの管理画面(cursor.com/dashboard)で Usage を開きます。次に、Usage の一覧のモデル名の欄で、Claude や GPT の行を探します。最後に、トークン数にマウスを乗せると出る内訳(キャッシュの読み込み・書き込み・入力・出力)に、各社の料金表の単価を掛けます。1行ずつ計算する時間がなければ、Claude や GPT の行数を数え、i-Style の Claude の136行・16.34ドルと比べると見当がつきます。高速モードの行は、1行あたりの金額が高めです。
マメ
うちで Claude を使っているのは1人で、週に2〜3日です。1行ずつ計算する時間はとれません。どう判断すればいいですか。
ホク
まず30日分で、Claude や GPT の行が何行あるかを数えます。i-Style では Claude の行が136行で、計算すると16.34ドルでした。行数が同じくらいなら別払いもそのくらいと見て、新しいプランの月額に足し、今の月額の合計と比べます。
マメ
それでも切り替える場合、Claude を使うその1人の分で、先に決めておくことはありますか。
ホク
先に月の追加利用の上限を決めておきます。上限に達すると、前払いの残高があってもそこで止まるので、使いすぎを防げます。
会社で使うときは、席の種類・ログイン先の変更・X アカウントの扱いを先に確かめる
ここまでは、i-Style の Pro の契約1人分での見積もりです。会社で何人分かを契約するなら、席の選び方を確かめます。10月30日のログイン先の変更は、切り替えるかどうかに関係なく、会社として確かめておきます。
チームのプランは、Premium・Super・Ultra を1席あたり月30・100・200ドル(税別)で選べ、Plus はチームでは選べません(料金の文書)。チームのプランは月払いで、人によって席の種類を変えられ、席を足すと残りの日数ぶんを日割りで払います(チームの文書)。個人の契約とチームの契約は、別々の手続きでまとめます。
席ごとに週の枠があって席どうしで分け合わず、前払いの残高はチームで共有します(利用枠の文書)。月の追加利用の上限は、管理者がチームに1つ、決まった額か1席あたりの額で決めます。
チームのプランでは、Cursor で使う他社のモデルに、100万トークンあたり0.25ドルの上乗せがかかります。個人のプランにはかかりません。
社内の通信先を許可制にしている会社は、10月30日(金)の変更に注意が要ります。切り替えるかどうかに関係なく、Cursor のログイン先が accounts.spacex.ai と accounts.x.ai に移るためです。許可に入っていないとログインできなくなります。許可に足す先はこの2つを含めて最低7つあり、一覧はログイン先の文書に載っています。10月30日より前に、その一覧を社内の担当者へ渡しておきます。すでにログインしている状態は切れないとログイン先の文書にあります。
X の特典は、個人の X アカウントをつないだときに付きます。会社が組織として管理している X アカウントや、それにひもづく関連アカウントはつなげません。
まとめ:今の契約は当面続く。切り替えるなら他社のモデルの費用を先に見積もる
安くなるかどうかは、今の契約の組み合わせで変わります。SuperGrok・Cursor Pro・X Premium+ をすべて使っていた人は、公式の説明では月90ドル分が30ドルの Premium にまとまります。ただし、どの組み合わせでも、Cursor で Claude や GPT を使う分はその上に乗ります。比べるのは、今の月額の合計と、新しいプランの月額に他社のモデルの見込みを足した額です。これから契約する場合、1人で Grok のチャットと個人の X アカウントの認証マークだけを使うなら Plus、Grok Bot を使う人や Cursor で Claude・GPT を使う人がいるなら Premium 以上が目安です。チームで契約する場合は Premium からで、会社が管理する X アカウントには X の特典は付きません。
一方で、Cursor で Claude や GPT を使う分は枠の外で、API の定価の別払いになります(チームのプランは100万トークンあたり0.25ドルの上乗せがかかります)。切り替えは元に戻せず、App Store で払っている Cursor は自分で止める必要があります。
今の契約は当面続きます。運営側は、いずれ今の契約も新しいプランへ移す方針ですが、時期は決まっていません。切り替えの特典の中身を請求の設定画面で見てから決めても遅くはありません。i-Style では、他社のモデルの直近30日分の費用を見積もってから決めるのが現実的だと見ています。新しいプランの月額に見込みを足した額が、今の月額の合計を上回るなら今のプランのまま待ち、切り替えるなら先に月の追加利用の上限を決めます。
切り替えない会社も、10月30日のログイン先の変更だけは社内に伝えておきます。日本円の請求額と週の枠の実際の量は、10月13日の時点では確かめられませんでした。公式の案内が出るか、i-Style で確かめられたら、続きの記事で書きます。
確かめた資料と、10月13日に試せなかったこと
発表は SpaceXAI の投稿(本文は統合の1文と新しい名前の紹介、10秒の動画だけ)と、Cursor の X 投稿から取りました。投稿の時刻は、投稿の番号から日本時間に直しています。中身は SpaceXAI の発表記事と料金ページ、The X Subscription の公式の文書(料金・利用枠・追加利用・前払いの残高・上限・チーム・切り替え・返金・App Store・ログイン先)、Cursor のヘルプから取り、どれも10月13日に原文で確認しています。
利用記録は、10月13日14時台に Cursor の利用画面の元データを1日ずつ取り出して数えました。金額は記録に入っている値で、Claude の単価は Anthropic の料金表(同日に確認)と突き合わせています。
試せなかったのは、日本円での請求額(「開始する」を押す手前で閉じました)、i-Style のアカウントに切り替えの案内が出ているか、週の枠の実際の量、切り替えそのものの4つです。
i-Styleに相談する
i-Styleの「まるっとAI」では、AI活用支援のひとつとしてお手伝いできます。始めやすいのは次の2つです。1つは、Grok・Cursor・Claude などの契約を並べ、社内で誰がどれを使い、月の上限をいくらにするかを一緒に決めること。もう1つは、AI の道具の利用記録から、毎月の費用の目安を出すことです。
お問い合わせページへ arrow_forward相談するほどでもなければ、右下のチャット窓口で「うちは切り替えたほうがいいか」と聞いてみてください。