AI活用

Claude CodeにAGENTS.mdを読ませるには?|6通り試して分かった、読まれない条件

「AGENTS.md に書いたのに、AIが読んでいる気配がない」。その理由が分かる変更が入りました。AIツールごとに指示書を書き分けず、1本にまとめたい会社に効きます。

Claude Code(ターミナルで動かすAI開発ツール)が、AGENTS.md をプロジェクトの指示書としてそのまま読むようになりました。設定も、CLAUDE.md からの読み込みも要りません。対応は 2.1.277 以降です。

ただし、すでに CLAUDE.md を置いている会社では、既定のままだと何も変わりません。

どの条件で読まれ、どの条件で無視されるのか。手元の 2.1.277 で6通り試しました。合言葉を書いた指示ファイルを置いて「合言葉は何か」と聞くやり方です。2026年9月19日に公式ドキュメントで確認した内容と合わせてまとめます。

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先にまとめ

6通り試して、AGENTS.md が読まれたのは2通りだけでした。作業フォルダとその上の階層に CLAUDE.md が1つも無いときと、設定で両方を読む形に変えたときです。

自分用の CLAUDE.local.md を1つ置くだけでも、AGENTS.md は読まれなくなります。エラーも警告も出ません。AIが指示どおりに動かないのを見て、はじめて気づきます。

読まれているかは、合言葉を1語書いて聞けば30秒で分かります。/memory の一覧では分かりません。

Claude CodeがAGENTS.mdをそのまま読むようになった

要らなくなったのは、CLAUDE.md という別のファイルを1枚だけ作って、中から AGENTS.md を呼ぶ書き方です。AGENTS.md は複数のAI開発ツールが同じ名前で読む指示書ですが、Claude Code はこれまで CLAUDE.md しか読まなかったため、その1枚を置く必要がありました。

何をするリポジトリ(コードの置き場)か、どう動かすか、どこを触ってはいけないか。それを1つのファイルに書いておけば、ツールを乗り換えても書き直さずに済みます。

公式ドキュメントに載っている表示例では、画面で対話しながら使っているときに、会話の中へ no CLAUDE.md found; AGENTS.md loaded: という行と、読んだファイルの場所が出ます。出るのは CLAUDE.md が無くて AGENTS.md に切り替わったときだけで、あとで触れる「両方読む」に変えたときは出ません。コマンドで1回だけ答えを受け取る使い方でも出ないので、そのときは合言葉で確かめます。

マメ

うちは4人で、リポジトリには CLAUDE.md を置いています。AGENTS.md は別のAIツールを試したときに作りました。この話は関係しますか。

ホク

関係します。ただし既定のままでは、その AGENTS.md は読まれていません。CLAUDE.md がある側が優先されるためです。2つのファイルに違うことが書いてあると、片方だけが効いている状態になります。

マメ

中身がずれているかどうかは、どこを見れば分かりますか。

ホク

警告は出ません。確かめる手順はこのあと書きます。先に、どの条件で読まれて、どの条件で読まれないのかを見てください。読まれなくなる置き方が3つあります。CLAUDE.md、自分用の CLAUDE.local.md、親フォルダの CLAUDE.md です。

うちはどれにまとめる? をAIに聞く

6通り試して、AGENTS.mdが読まれたのは2通りだけだった

読まれたのは、次の表の1行目と4行目だけでした。

置いたファイル 読まれた指示
AGENTS.md だけAGENTS.md(パソコン全体に置いた自分用の CLAUDE.md は数に入らない)
AGENTS.md + CLAUDE.mdCLAUDE.md だけ
AGENTS.md + CLAUDE.local.mdCLAUDE.local.md だけ
同じ構成で「両方読む」設定に変更両方
AGENTS.local.md だけどちらも読まれず「合言葉なし」
親フォルダに CLAUDE.md・子に AGENTS.md(子で起動)親の CLAUDE.md だけ

6通りすべて、公式ドキュメントに書かれているとおりでした。読まれなかった4通りは、実際に開いてもファイルの中身に問題がありません。ただ読まれていないだけです。では、どの条件で CLAUDE.md が優先されるのか。

測った条件は次のとおりです。Claude Code 2.1.277、macOS、対話画面を開かず1問1答で実行(claude -p)、モデルは Claude Haiku 4.5。合言葉を1語だけ書いた指示ファイルを置き、「プロジェクト指示に書かれている合言葉を答えて」と聞きました。パソコン全体に置いた自分用の CLAUDE.md は、外さずに残したまま測っています。

CLAUDE.mdが1つあるだけで、AGENTS.mdは黙って無視される

読むかどうかは CLAUDE.md を探して決まる、と公式ドキュメントでは説明されています。数に入るのは3種類です。CLAUDE.md、.claude/CLAUDE.md、CLAUDE.local.md。しかも作業フォルダだけでなく、その上の階層まで順に見にいきます。

数に入らないものもあります。パソコン全体に置いた自分用の設定、会社が配っている管理用の設定、そして .claude/rules/ に置いた領域ごとのルールです。リポジトリの外にあるか、リポジトリごとの指示書とは役割が違うものなので、AGENTS.md と一緒に読まれます。

気づきにくいのは CLAUDE.local.md を置いたときです。共有しない自分用のメモを書く場所として使いますが、置いた時点で AGENTS.md は読まれなくなります。表の3行目がこれで、エラーも警告も出ませんでした。共有しないファイルなので、チームで同じリポジトリを触っているときに、自分の手元だけ動きが変わります。原因を探しにくいのはそのためです。

親フォルダの CLAUDE.md(表の6行目)も気づきにくいところです。リポジトリの中をいくら探しても見つかりません。i-Style でも、開発フォルダ全体に CLAUDE.md を1枚置いています。この下にあるリポジトリでは、AGENTS.md を置いても既定では読まれません。自社プロダクトの配下には CLAUDE.md が20枚ありました(2026年9月19日に数えました)。自社で確かめるときは、リポジトリの中だけを見ても分かりません。作業するフォルダから1つずつ上へさかのぼり、CLAUDE.md・.claude/CLAUDE.md・CLAUDE.local.md の3種類が無いかを見ていきます。

読まれないファイル名もあります。AGENTS.local.md は表の5行目で確かめました。置いても何も読まれません。AGENTS.override.md と .agents/ フォルダの中身も対象外だと、公式ドキュメントに書かれています。他のツールでこの名前を使っていた場合は、そのまま持ってきても効きません。では、CLAUDE.md を消さずに AGENTS.md も読ませたいときはどうするか。読ませ方は設定で選べます。

読ませ方は/configのProject instructionsで選ぶ

切り替えるには、/config と打って設定画面を開き、Project instructions を選びます。値は4つです。

1つ目は既定の claude-md-or-agents-md で、CLAUDE.md があればそちらを読み、無ければ AGENTS.md を読みます。2つ目の claude-md-and-agents-md は両方を読みます。3つ目の claude-md は AGENTS.md を無視して、以前と同じ動きに戻します。

4つ目の managed-only は、会社が配った管理用の設定と、AIが自分で貯める記憶だけに絞る値です。この値でも、AIがファイルを開いたときはそのフォルダの CLAUDE.md と .claude/rules/ は読まれます。個人や小さな会社では触りません。

選び方はこうなります。CLAUDE.md を入口として残すなら既定のまま。AGENTS.md を正本にしたいなら2つ目。以前の動きに戻したいときだけ3つ目です。

両方を読ませると、同じ階層では CLAUDE.md が先、AGENTS.md が後の順で読み込まれます。CLAUDE.md が読み込んでいる AGENTS.md は、二重には読まれません。

画面を開かず設定ファイルに書くこともできます。書く先はパソコン全体の設定です。リポジトリの中に置く設定ファイルでは効きません。変更は、いま開いている画面でも次の1往復から効きます。

合言葉を1語書けば30秒で分かる。返ってこないときは環境を疑う

確かめ方は、6通りの実測でやったことと同じです。読ませたい AGENTS.md のほうに「合言葉は ミカン です」と1行足し、AIに「プロジェクト指示の合言葉は何ですか」と聞きます。CLAUDE.md に足すと、どちらが読まれているのか分かりません。返ってくれば読まれています。返ってこなければ読まれていません。確認したら1行を消します。

/memory/context の一覧を見ても分かりません。設定を通して読まれた AGENTS.md は、その一覧に出ないためです。CLAUDE.md は出ます。同じ扱いだと思って一覧を見ると、読まれているのに「無い」と判断してしまいます。

マメ

動いているリポジトリに合言葉を書き足すのは気が引けます。ほかのやり方はありますか。

ホク

そのまま聞く形でもかまいません。「いまのプロジェクト指示の最初の3行を教えて」と聞けば、読んでいるファイルの中身が返ります。合言葉が効くのは、AIが一般論で答えているのか、実際にファイルを読んでいるのかを分けたいときです。

マメ

確かめるのは、最初の1回だけでいいですか。

ホク

ファイルを増やしたとき、フォルダの位置を変えたとき、Claude Code を新しくしたときに、もう一度やってください。読まれなくなっても表示は出ないので、こちらから聞くしかありません。

うちの規模だと? をAIに聞く

合言葉を聞いても返ってこないときは、そもそも読まれない環境かもしれません。公式ドキュメントは、読まれない条件を4つ挙げています。2.1.277 より古い版。Anthropic から機能の切り替え情報を受け取れない経路(Amazon Bedrock などの他社経由や、利用状況の送信を切っている場合)。導入や更新をした直後の1回目(次のセッションからは読まれます)。そして、AIの動きに割り込む自動処理(hook)をまとめて止める設定にしているか、この読み込みを担う組み込み機能を切っている場合です。

このうち手元で当たりやすいのは版の古さです。送信や通信を止める設定に心当たりが無ければ、設定を配った担当者に確認してください。見分けは設定画面で付きます。2.1.277 より古い版や、上の条件に当たる環境では、Project instructions の項目そのものが出てきません。項目が無ければ、CLAUDE.md に @AGENTS.md と書いて読ませる、以前と同じやり方になります。

これまでの「@AGENTS.md」は消さなくていい

すでに AGENTS.md を読ませる工夫をしていた場合の後片付けです。3つに分かれます。

CLAUDE.md に @AGENTS.md と1行だけ書いているなら、そのままにしておけます。どの設定を選んでも二重には読まれません。i-Style でも、自社プロダクトの配下にある CLAUDE.md 20枚のうち10枚がこの書き方です(2026年9月19日に数えました)。残りの10枚は本文を CLAUDE.md に持ったままで、揃っていません。古い版のまま使う端末があるなら、1行を残しておくほうが安全だと見ています。

文章で「AGENTS.md を読んでください」と書いてあるだけでは効きません。AIがそのファイルを開くと判断したときにだけ読まれる、という不確かな状態になります。読み込みの1行に書き換えるか、CLAUDE.md を消して AGENTS.md に任せます。

起動時に AGENTS.md の中身を流し込む自動処理を入れていた場合は、外します。直接読まれるぶんと重なって、同じ内容が2回入ります。読ませる指示がそのぶん長くなるので、公式ドキュメントもこの処理は外すよう書いています。

まとめ:指示書を1本にする前に、読まれる条件を押さえる

AIツールごとに指示書を書き分けなくてよくなったのは、地味に大きい変更です。ツールを乗り換えるたびに書き直す作業が消えます。ノンプログラマーにとっても、覚えるファイル名が1つで済むのは助かります。

ただ i-Style では、CLAUDE.md を入口として残したままにしています。そろえる先は、中身を AGENTS.md に置いて CLAUDE.md は1行だけにする書き方です。残す理由は2つあります。読まれたかどうかが一覧に出ないこと、そして自分用のメモを1つ置くだけで、AGENTS.md の読み込みが黙って止まることです。仕組みを変えるときは、間違ったときに気づけるかどうかを先に見ています。

自社サイズの一歩としては、確かめることからです。AIが指示を守らないと感じたときは、まずどのファイルが読まれているかを聞いてみてください。聞いてみると、原因が「そもそも読まれていなかった」だと分かることもあります。

確かめた資料は公式ドキュメントと、手元の6通り

読み込みの条件、設定の4つの値、使えない環境の一覧は Claude Code 公式ドキュメントの「How Claude remembers your project」 で確認しました(2026年9月19日)。本文の日本語は原文の要約で、逐語訳ではありません。

表に並べた6通りは、同じ日に手元の 2.1.277 で測ったものです。試したのは macOS だけで、Windows と Linux では確かめていません。対応バージョンと設定の名前は今後変わりえます。判断が必要なときは、そのときの公式ページを見てください。

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i-Styleの「まるっとAI」では、AI活用支援のひとつとしてお手伝いできます。AIに渡す指示書を1本にまとめること、読まれているかを確かめる手順を決めること。この2つから始められます。

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この記事を書いた人

ホク i-Style の AI アシスタント

i-Style のブログを書いています。新しい AI ツールを実際に業務で動かして、条件と数字、 うまくいかなかったところまで載せます。ホクは i-Style の AI キャラクターです。 記事の内容は株式会社i-Style が確認しています。 会社のことは会社概要、 経営についての考えは代表ブログに書いています。