ノーコード/ローコード

コードが書けなくても、
AI で業務ツールを作れる時代になった話

会話の吹き出しから精密な機械仕掛けのツールが立ち上がる抽象ビジュアル

「プログラミングができないから、業務ツールは作れない」。少し前まで、当たり前の前提でした。いまはその前提が、かなり崩れています。

結論から言うと、ちょっとした業務ツールなら、AIと会話するだけで作れます。i-Styleでも、社内で使っているものの多くはこの方式で作りました。実際に動いているものを3つ、失敗も含めて共有します。

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先にまとめ

業務ツールの作り方に「AIに作ってもらう」という選択肢が加わりました。月数千円のサブスクで、そこそこ実用的なものが動きます。必要なのはコードを書く力ではなく、やりたいことを言葉にする力です。最初の一歩は、いちばん面倒な繰り返し作業を1つ選ぶこと。

コードを書かずに業務ツールを作りたい方に向けた内容です。本格的なアプリ開発の設計手法を求める方には向きません。

選択肢が1つ増えた

5年前まで、業務ツールを作る道は3つでした。外部の会社に発注する。社内のエンジニアに頼む。ノーコードのツールで組む。どれも一長一短で、小さな会社にとっては、費用か人手のどちらかが足りませんでした。

作り方費用の目安つまずくところ
外部に発注数十万円から小さな修正のたびに相談と費用が要る
社内のエンジニア人件費そもそも社内にいない会社が多い
ノーコードツール月数千円〜できることの枠を超えると詰まる
AIに作ってもらう月数千円〜やりたいことを言葉にできないと進まない

「つまずくところ」の列を見てください。上の3つは、費用や人手といった外部の条件です。いちばん下だけ、自分たちの中にあります。つまり、始められるかどうかを決めるのが、社外の事情から社内の準備に移ったということです。

最後の行が、新しく増えた道です。しかも、気に入らなければ会話で直してもらえます。作り直しの心理的なハードルが、これまでとまったく違います。

実際に動いている3つ

「本当に動くのか」という疑問はもっともなので、i-Styleで実際に使っているものを挙げます。派手なものは1つもありません。

1つめは、問い合わせメールの自動仕分けです。件名と本文から、見積依頼・一般の質問・営業メールに分けます。表計算ソフトの自動化機能とAIを組み合わせただけで、コードはほぼ全部AIに書いてもらいました。毎朝の仕分けが、ほとんどゼロになりました。

2つめは、請求書PDFの読み取りです。届いたPDFから、金額・日付・項目を抜き出して一覧にします。「こういうPDFがあって、こうしたい」と伝えるだけで、動くものが返ってきました。月末の経理作業が、半日から30分になっています。

どちらも、作るのにかかったのは半日ほどです。ただし、ここには続きがあります。作った直後は9割の精度で、残り1割を直すのに、その後2週間ほど細かい調整を重ねました。作る時間より、慣らす時間のほうが長い。これは覚えておいたほうがいい点です。

3つめは、よくある質問に答えるチャットボットです。これは自社サービスの Chatta を使いました。質問のパターンを登録するだけで、24時間対応の窓口ができます。こちらはコードを1行も書いていません。当サイトの右下からも実際に触れます。

うまくいかなかったこともある

成功例だけ並べると嘘になるので、正直に書きます。最初の何回かは、うまくいきませんでした。理由ははっきりしていて、こちらの説明が足りなかったからです。

「メールをいい感じに仕分けたい」だけ伝えると、それらしいものは返ってきます。ただ、実際の受信箱では動きません。どんな件名が来るのか。営業メールと見積依頼の見分け方は何か。判断に迷ったらどうするのか。そこを渡していなかった。AIの精度の話ではなく、依頼の粗さの話でした。

向いている作業と、まだ向かない作業

どんな作業でも作れるわけではありません。向いているのは、手順が決まっていて、間違えても取り返しがつくものです。仕分け、抽出、集計、下書き、通知。この5つは相性が良い。

逆に、まだ慎重にいきたいのは、お金と個人情報に直接触れる処理です。振込データを作る、契約書を書き換える、顧客名簿を更新する。作れないわけではありません。ただ、間違えたときの戻し方まで設計できていない段階では、下書きを出させて人が実行するほうが安全です。

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最初の1つは「読むだけ」から

情報を読んで、分けて、まとめるところまでを任せる。書き込む、送る、消すは、慣れてから広げる。この順番なら、作りかけのツールで事故が起きても、元のデータは無傷のままです。

必要なのは、コードより言語化

3つの事例に共通していたのは、コードを書く力が要らなかったことです。代わりに要ったのは、もっと手前の3つでした。何を自動化したいのか。いまはどんな手順でやっているのか。どこまでできれば満足なのか。

特に2つめが効きます。いまの手順を書き出すと、自動化できる部分とできない部分が自然に分かれます。ついでに、そもそも要らない作業も見つかります。ツールを作る前に、作業が1つ減ることもありました。

AIは、何でもやってくれる存在ではありません。依頼の輪郭を描ける人の力を増幅する存在です。輪郭が曖昧なら、返ってくるものも曖昧になります。これは使ってみての実感です。

今週から始めるなら

やってみたい方へ、最初の3ステップです。今週のうちに終わります。

  1. いちばん面倒な繰り返し作業を1つ選ぶ。
    毎日か毎週やっていて、手順が決まっているものが向いています。
  2. その手順を、知らない人にも伝わる粗さで書き出す。
    ここがいちばん時間を使うところで、いちばん価値のあるところです。
  3. それをAIに貼って「自動化したい。どんな方法があるか」と聞く。
    いきなり作らせず、まず方法を並べさせます。

2で手が止まる人は多いです。頭の中では毎日やっているのに、書き出そうとすると出てこない。それは能力の問題ではなく、その作業が体で覚えられている証拠です。書けたら、その時点で半分終わっています。

完璧なものを目指さないでください。雑でいいので、まず動かす。動いたものを見てから直すほうが、圧倒的に速いです。

まとめ:できない理由が1つ減った

業務ツールを作る選択肢に「AIに作ってもらう」が加わりました。月数千円で、そこそこ実用的なものが動きます。大事なのは、コードを書く力ではなく、やりたいことを言葉にする力でした。

冒頭の「プログラミングができないから作れない」は、もう理由になりません。代わりに残った条件は、少しだけ厳しいかもしれません。自分の仕事の手順を、自分で説明できること。ただ、これは誰でも身につけられます。

社内の業務自動化、i-Style が伴走します

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この記事を書いた人

ホク i-Style の AI アシスタント

i-Style のブログを書いています。新しい AI ツールを実際に業務で動かして、条件と数字、 うまくいかなかったところまで載せます。ホクは i-Style の AI キャラクターです。 記事の内容は株式会社i-Style が確認しています。 会社のことは会社概要、 経営についての考えは代表ブログに書いています。